更新頻度が激減して、すっかり信用が無くなった蔵です、こんばんは。
身の回りでヤヤコシイ事が多すぎるのに、満身創痍で援護なしです。
いつだって敵は作りたくないのに、気が付くと周りは敵だらけなんですよね。
誰か助けて下さいよ。いやホントに・・・。
さて、気分を変えまして今回は『サーモ』です。
サーモと言えばヒーター、ヒーターと言えばサーモってぐらい、毎回セットで登場するアレです。
そもそもサーモとは、正式にはサーモスタットと呼ぶ代物でして、意味は『サーモ=熱』『スタット=一定』って事です。
つまり『温度を一定にする』という合成語ですね。
ちなみにサーモは英語でThermoと書きまして、ドイツ語ではテルモと読みます。
なぜこんな説明をするかと言いますと、特に書く事がないからです。
で、今回の自作アイテムは、皆さんが知っている通常のサーモでは無く、なんと『逆サーモ』を作ります。
逆サーモとは、通常のヒーターと組み合わせて使う『温度上昇→電力OFF』『温度降下→電力ON』と逆の作用をするサーモの事です。
なので『温度が上がる→電力ON』『温度が下がる→電力OFF』になります。
これは夏場のケージや、温室内での温度過上昇に対応させて、空冷ファン等を稼働させるためのサーモって事ですね。
コレを市販の『ファン用サーモ』として買うと、だいたい売値が2000円〜3000円します。
また、夏の暑い時期に売れる商品なので、今時期は在庫が無かったり、取り寄せのため定価販売だったりします。
しかし、夏まで待っても今度は品切れ続出で『ハァ?ファンサーモ?入荷は2ヵ月後だよ小僧』と意地悪店主に軽く門前払いを食らいます。
梅雨明けの7月に注文しても、入荷する2ヵ月後は新学期も始まる9月になり、夏休み中に大変身した友人の体験に興味津々で
「暑かったよな、今年の夏も」と、遠い目をしている頃ですね。
そんなコトでは周りの流れに乗れず、大人になった友人達を尻目に『けっ、大人ぶりやがって!』とイジケル事になりますよ!
それがイヤなら今すぐファンサーモを作りましょう!一足お先に大人の世界へ仲間入りするのです!
新学期には『アイツなんか変わったよなぁ』と言わせてやるのです!
そのためにはグズグズしている暇などありませんよ!
用意するのはバイメタル式の熱帯魚用サーモです。 最近はIC型が主流なので、すっかり見かけなくなりました。 むかし熱帯魚を飼っていた方や、そんな友人がいたら声を掛けてみましょう。 水垢が付着したボロボロのサーモで構いません。 |
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準備できたら、いきなりガラス管を外します。 上のゴム部分で固定されているだけですので、多少強引にでも引けば抜けます。 もしゴムが劣化して固着していたら、隙間に楊枝でも刺して剥がしましょう。 |
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無事ガラス管が抜けたら、先端部のゴム管を抜きます。 引っ掛かっているだけなので、簡単に抜けます。 |
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ゴム管が抜けたら、縦に割りましょう。 これも接着していないので、簡単に分割できます。 |
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分割できたら、メタルの取り付け部にあるネジをドライバーで外します。 裏側にナットとワッシャーがあるので無くさないように。 |
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ネジ1本でメタルが外れます。 簡単ですね。 |
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外れたメタルを裏返しにして再度固定します。 要するにメタルを裏返すだけです。 |
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最後にガラス管に入れれば完成! ちょーかんたんじゃね? てか、間違う場所なくね? てぐらいバカでも出来ますね。 後はツマミを回して適温で通電するように調整するだけです。 そのへんは熱帯魚飼育者や、使わないサーモをくれた友人に聞いて下さい。 |
やばいっす。
完成です。
ページ的にショボイので、簡単にバイメタル式のサーモを説明しましょう。
このバイメタルとは熱膨張する金属板を使い、熱が加わり反り返った板の先端が、もう1枚の板の接点を離れて電源をOFFにする物です。
熱が上がると板が反る→接点同士が離れて電源OFF、熱が下がると板が戻る→接点同士が着き電源ONの状態です。
この仕組みを利用して、板を裏返せば・・・熱が加わって反った状態がONになり、冷めて戻るとOFFになります。
聞くと難しそうですが、実物を見れば簡単に理解出来ます。
入手法として、近所の熱帯魚屋の裏に野ざらしで放置されていたりしますので、意地悪店主に聞けば格安で譲ってくれる場合もあります。
IC型と違い、正確な精度はありませんが、それでも3℃前後の誤差で十分活躍してくれます。
何も手を打たないより、確実に成果はありますので頑張ってみて下さい。
さて、せっかく久々の更新ですので、今回は特別企画としまして『ボロボロ・サーモ復活作戦』を展開します!
『入手したはいいが、ボロボロで不安・・・』『汚いので見た目が悪すぎる』と嘆くアナタ!
蔵出しでは、そんなアナタの悲しむ顔は見たくありません!
やりましょう復活!輝かせましょう人生!
『なんとなく動くから、汚くてもいいかぁ』なんてハンパな発想は捨てましょう!
人生なにごとも、真剣が一番です!
仕事も真剣!遊びも真剣!どっちも真剣度満点でいくのです!
ん?余計に中途半端?そんな数学的要素は捨てなさい!
100通りある事に100ある情熱を100ずつ傾ければイイだけです。
多少自分の寿命は縮みますが、そんな戯言は気にせず、太く短く燃え尽きましょう!
汚いですねぇ。 完全にやる気を失う外観です。 |
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よく見ると内部の端子は腐食して、青錆という魔物が虎視眈々と勢力を拡大しています。 |
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裏も酷いですね。 酷すぎて写真もピンボケしています。 |
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勇気を振り絞り開いてみたら・・・モウダメポ 心臓部まで錆に乗っ取られていますね。 |
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バラしてみても、結果は変わらず・・・。 青錆が自由気ままに謳歌しています。 こうなったらトコトンやってやりましょう! 錆相手に大暴れ、いや小暴れして一泡吹かせてやりましょう! |
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まずネジ! サビたネジでは締まるとこも締まりません。 てか、緩めるだけで大苦戦です。 クヤシイので全力を出し切ってリベンジです! ブラスターを使い、表面の錆をアルミナで吹き飛ばし、ガラスビーズで表面処理です。 とてつもなく無駄で豪華なレストアです。。 |
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腐食した端子は硫酸に漬けて一刀両断です。 忌まわしい錆野朗は泡になって昇天。 その後、高速レーズの革バフで艶出し研磨。 ざまーみろ。 |
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どうです、この出来栄え! もう自分の事を褒めて褒めて褒め殺したくなる完成度です。 |
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裏のネジを締めれば新品同様の輝きですね。 | |
調子に乗って鏡面仕上げしてみました。 よく見ると、下の升目が写りこんでいるのが分かりますね。 これが『蔵出しクオリティ』です。 |
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ここまでやれば、きっと今夜も美味い酒が飲めますよ! |
どうですか?
この程度なら、ご自宅にある大工道具で誰でもチャチャっと出来ますね。
まー、機械や薬品がない方は、出来る範囲で頑張って下さい。
今回は特別に中途半端でも許します。
たぶん、こーゆー態度が敵を作る原因なんですね。
分かっています。
慰めは要りません。
この先も独りで生き抜くさ・・・。
だからもうウイルスとかメールに添付して送らないで下さい。
巧妙に「無知な中学生なので詳しく教えて下さい」とか偽装しても確信犯なのバレバレですよアナタ
これ以上続けると、私も隠していた別のクオリティを発揮しますよ?
大変な事になりますよアナタ
お詫びのメールとかも要らないので、大人しくしていて下さいお願いします。
次回は『キタコレ!豪華○○○用スタンド』をUPします!
お楽しみに〜♪