ナイジェリア バンデッド ミリピード

学名 Pelmatojulus ligulatus
分布 西アフリカ全域 
全長 12cm〜15cm
直径 約1.5cm
セグメント(外骨格) 53〜56枚
繁殖難易度 ★★☆☆☆


ズバリ言って、ヤスデの入門種です。
初心者はナイジェリアバンデッドミリピードからスタートすれば、ヤスデの魅力を存分に満喫できます。
逆に言うと、このヤスデを飼えない場合は、ヤスデ飼育自体が不向きなのかも。
それぐらい飼いやすいヤスデです。

まず、私が初心者向けだと思うポイントの一つが、その食性です。
このヤスデは完全に腐葉土のみで飼育できます。
飼育者が気をまわして、野菜なんか入れても食べません。
頑なに腐葉土のみで成長し続けます。
つまり、適度なケースに腐葉土を入れ、適度に霧吹きで保湿するだけです。
日々の管理というより、週一回程度霧吹きで保湿すれば完了です。
もちろん通気性や腐葉土の量にもよりますがね。
容量7リットルの一般的なプラケに、6〜7分目まで腐葉土を詰めて管理する場合、この頻度で大丈夫です。
ヤスデは水切れで死ぬ事が多いので、心配なら腐葉土の上に水入れを設置しておけば、乾燥による事故も防げます。

そして、次に初心者向けだと思うポイントが、繁殖の容易な点

そこそこ成長したペアを入れておけば、上の写真のように簡単に交尾して産卵します。
卵は糞でコーティングして産むので、慣れないと単なる糞と判別が難しいですが、一度見ると次からは簡単に分かるようになります。
この産卵形式を卵糞または糞卵と呼びます。
笑っちゃうぐらいきれいな球体の糞があったら、それは卵かも知れません。

ベビーは数週間で卵糞から出てきて、いきなり腐葉土を食べます。
みるみるうちに成長するので、育て甲斐があります。

また、このヤスデが初心者向けだと思うもう一つのポイントが、地上でも活動する点です。
交尾の際は勿論ですが、それ以外でも案外地上に出てきます。
しばらくウロウロして地中に戻りますが、中には地上の腐葉土を食べながら、しばらく居座る個体もいます。
ヤスデは全般的に地中で活動するので、地上で成長を確認出来るのは嬉しい特徴です。


ただ、調子に乗ると殖えすぎて困るので、繁殖は程ほどに…。




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