自作ケージ


春ですね。
自宅周辺の桜も見事に散り、気がつけば早くも4月です。
4月といえば『入学・進学・就職』シーズン!
親に手をひかれ鼻水を垂らして泣きじゃくる新入学生諸君を見ると、先生は今年も頑張るぞ!と気合いが入ります。
まだ学校や職場に慣れていないみんな、早くお友達をたくさん作り、集団生活での理不尽さを身をもって体験しましょう。
自分が正しくても、時には敢えて間違った選択をし、俗に言う「空気を読む」という技を習得しましょう。
そうすれば、少なくとも敵の数は最小限に食い止められて、有意義な集団生活を堪能できます。
本能的に「人の機嫌を伺う人生なんてクソ喰らえだぜぃ」という人は、全力でハミ出しましょう。
むしろ周りを巻き込む勢いで、良い意味でも悪い意味でも、どちらかというと悪い意味で先頭を走るのです。
要するに、とことん目立つか集団に紛れて気配を消すか、DEAD OR ALIVEです。
先生から言えるアドバイスは それだけです。
いや、もちろん私は先生じゃないですがね。

おかしいよね、自分が一番集団生活苦手なくせに・・・。

さて、話は変わりますが、新しい自作アイテムです。
更新が数カ月に一度という頻度になりましたが、反省はしていません。
なぜなら、ココは「自分勝手な垂れ流しサイト」だからです。
このホームページを作る際、こんな流れを最初から予想していた私の作戦勝ちです。
それが大人のずるさでもあり、世渡り上手な人生を送る秘訣です。
話が冒頭に戻りそうな気配なので、無理やり軌道修正しますが、今回は自作ケージの紹介です。
以前も自作ケージをネタに書きましたが、今回は大幅にドーンとリニューアルを少しだけします。
大幅に少しだけリニューアルするポインツは、ズバリ「コスト」です。
人生に疲れたおねいちゃんを騙して、身銭を奪い取る職業、それはホストです。
飛行機事故で謎の島に不時着し、全米で賞を総なめにした話題のドラマ、それはロスト
「ヤベー、全然勉強してねーよ」と友人を騙して抜けがけする学力試験、それはテスト
「オメー、毎回同じこと言わすなよ」と怒られ、起死回生の言い訳をする「これが最後だから」という常套句、それはラスト
そんな無駄な文章でページを埋めつつ、さりげなく提案するのが蔵出しスタイルです。
前回の自作ケージは、予算よりも自作の過程を楽しむ事を前提に書きました。
なので作り始めたら最終的に金額が高くついて泣いた人も多いかと思います。
自己責任という言葉の意味を痛感し、二度と安易な自作はしないと誓った、そこのあなた!
そう、モニターの前で無表情にこれを読むアナタ!今回はそれを払拭しますよ!
飴と鞭で人を操るわたくし蔵が、今回は予算4000円ぐらいで約90cmの自作ケージを完成させます!
しかも簡単で奇麗な仕上がりを保障します。
てか、本当は数か月前に完成していました!
なので今回も撮影し忘れの箇所が多々ありますが、優秀な皆さんはご自分の脳内補完で想像しつつ作業を進めて下さい。

では、行きましょう「簡単きれい自作ケージ・パートU」スタートです!


今回最大のポインツ、メインの材料「カラーボックス」です。
近所のホームセンターに行けば1000円前後で3段式の商品が買えます。
様々なメーカーから発売されていますが、購入には注意が必要です。
今後同じケージを増やす予定でしたら、普段から在庫している物を買いましょう。
処分価格の特売に目がくらむと、同じ商品が入荷しない場合があります。
同じメーカーにこだわる理由は、メーカーによって微妙にサイズが違うからです。
まぁ、5mm程度の本当に微妙な差ですがね。
いきなりですが、箱に入っている組立図を無視して作業を開始します。
最初に本来の天井部と底板部、及び右側面部を『コ』の字になるよう繋げます。
つなげると写真のようになります。
次に以前の自作ケージでも使った、OSBボードをネジでしっかり固定します。
上記の『コ』の字の内側に収まるサイズを、ホームセンターで切ってもらいましょう。
ここで重要なのは、カラーボックスの内側に入る形です。
上記のOSBボードを「背面」及び「側面」からネジで固定します。
ここでの「背面」とは、本来は側面になるべき場所です。
同じく、「側面」とは本来は天井と底板になるべき部位ですから間違えないように。
本来の使い方ではないので、同封されている組立図は無視して下さい。
次に、本来は左側面になる板を、思いきって上に固定します。
この時、上に固定する板は写真の手前側に合わせて下さい。
すると写真で見れば判るように、当然奥行が足りません。
だって本来は写真でいう手前の部位につく板ですからね。
でも気にしないで下さい。
この足りない部分が、この先で重要な役割を果たします。
で、上の写真の足りない部分に金網を張ります。
これはホームセンターで切り売りしている安い金網を使いましょう。
だいたい横幅1mの金網がロール状になって売っています。
10cm単位で100円しないと思います。
これを30cmぐらい買ってくれば十分過ぎるほど足ります。
上の金網を張る工具ですが、ここではタッカーを使います。
イメージ的には大きなホチキスみたいな感じです。
100均の某ダイソーで300円で買えます。
持ってない人は買って下さい。
金網の張り方ですが、タッカーを使い日頃のストレスをぶつけるように打って下さい。
替針は100円で買えますので、好きなだけ打ってOKです。
自作ケージで蛇を飼う人は、小さな隙間でも脱走するので気をつけましょう。
ケージ内にシートヒーターを使う場合は、この時コードを忘れずに通しておきましょう。
まぁ、忘れても完成後に出して再度タッカーで止めればOKですがね。
固定して上から見るとこうなります。
この網の上に紫外線灯を置けば、中の生体に紫外線を照射することが可能です。

次に、ケージ内部に敷く防水トレーを作ります。
素材はプラスチック段ボール、通称プラダン。
写真は前回の自作ケージで作った物ですが、同じ要領なので使いまわしています。
ケージの底に敷いて、横の耳(サイドの立ち上がり)が5cmもあればOKです。
木枠が低いですが、前回の写真を使っているので気にしないで下さい。
立ち上がり部分を、浴室修復用のシリコン、通称バスコークで固定&防水します。
24時間で固まりますが、完全に乾くまでに2日ほどみておけば安心です。
さて、ここから自作らしい自作になってきます。
定番のSPF材、1×4(ワンバイフォー)を使用します。
必要な長さはカラーボックスの横幅と同じ長さ。
今回は88cmでした。
この長さは選んだカラーボックスによって変わりますので、各自で計って下さい。
上で計った長さのSPF材、1×4を赤いラインのように切断します。
幅は2.5cmと6.4cmぐらいです。
これがケージを前から見た時の、上と下の枠になります。
次に定番のSPF材、1×6(ワンバイシックス)を、必要な長さで準備します。
どれぐら使うかというと、詳しくは↓の写真を見て下さい。
この左右の枠になる場所で使います。
はい、9割完成です。
中に生体が入っていますが、気にしないで下さい。
上の2つで説明した各種SPF材を使い、←の写真のように枠を作ります。
今回は、ネジ留め箇所の詳細図はありません。
なぜなら、すでに皆さんは自己責任という言葉の意味を理解しているからです。
要するに、数ヶ所を適当にネジで固定しておけばOKって事です。
で、これまた自作ケージの定番アイテム、引き戸用プラレールをつけます。
ここでも適当に固定して下さい。

写真は前回の自作ケージで使った物です。
レールを固定して、ガラス又はアクリル板を入れると完成です。
まるで2つ上の画像を使いまわしているようですが、気のせいです。
それが証拠に、よく見るとガラスの中央上部にスライド式のカギがついています。
上から見ると、こうなっています。
前面の木枠がはみ出して見えるのは、応用で縦積み型のタワーにする為です。
これは応用例です。
SPF材、2×4(ツーバイフォー)を使ってフレームを作り、引出式で積みました。
分かりにく人は、家にあるタンス等を観察して下さい。
前面が若干大きくなっているのが分かると思います。



さて、ここまで駆け足で解説しましたが、皆さん付いてこれましたか?
最初に書きましたが、予算4000円はあくまで大まかな金額です。
底板に使うOSBボードや、前面に使うSPF材は、ホームセンターの木材切れ端コーナーで探せば、案外格安で並んでいたりします。
上手く利用すれば、さらに安く仕上げる事も可能です。
そして何よりも、前回より大幅に製作時間が短縮できるのがメリットです。
理由は既におわかりだと思いますが、カラーボックスを使用するからです。
これなら忙しいお父さんや、お財布事情が苦しい学生でも作れると思います。
完成度も想像以上に美しく仕上がります。
実際に作れば気がつくと思いますが、本来は三段式のカラーボックスですので、中板2枚が余ります。
これを使えば、ケージ内で上手に二分割することも可能です。
横幅88cmも必要無い生体でしたら、是非分割してスペースを有効活用して下さい。

ここまで2時間半で作った、今回の自作ケージUの製作手順。
午後から始めたのに、時間は既に午前へと変わり、早くも脳内シナプスの活性が鈍ってきました。
難しい個所は特に無いですが、分からない事はメールかBBSにお願いします。
ではおやすみなさい。


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