自作ケージ                                        1ページ


   
このページでは幅82cm奥行き48.8cm高さ39cmの自作ケージを作ります。
上記サイズは90×45のメタルラックに少し前面or背面がハミ出る大きさです。
『自作』&『ケージ』・・・これだけ聞くと最初から難易度が高そうですが、ぶっちゃけ簡単です。
だって私でも作れたぐらいですから。
ただし、正直に言うと実際に製作したのは今から半年以上前です。
しかも、元々は仲間がweb上で見つけて作った物を、更にパクっ・・・インスパイアしたケージです。
これを書きながら脳の記憶領域をフル活動させて必死に思い出しています。
ですから簡単に出来てしまった工程は忘れている可能性もあります。
そこはアレです、同じものを先に作った我らのムードメーカー『U−1さん』に聞いて下さい。
私より数倍、いや数十倍の記憶力をお持ちですから。
『困った時はU−1さん!』さぁ皆さん声を出して!『困った時はU−1さん!』ハイ、もう覚えましたね。
それでは私が覚えている範囲で製作手順を解説します。

 使用木材

木材にも種類があります。
安価なベニアやコンパネ等、お財布に優しい木材もありますが、爬虫類に優しいかというと一概にそうとは言えません。
理由は多々ありますが、良く言われる事が『湿度調節機能が低い』という点です。
これは合板と呼ばれる材質の特徴ですが、薄い板や小さな木材の破片を固めて製造しています。
その為どうしても水に弱い特性が出ます。
なのでベニアを使っても木材に期待する『湿度の調整』が機能しないのです。
そこで登場するのがSPF材です。これは『スゲー!・パーフェクトな・雰囲気』の略です。ウソです。
本当はSpruce、Pine、Firの頭文字です。意味は『とど松、かど松、じゅうしまつ』です。意外としつこいです。
正しくは北米産針葉樹のえぞ松、松、もみの木が正解です。
この木材はツーバイーフォー工法やお庭のウッドデッキに使われる種類です。
そしてこれらの知識は全て、たった今ネットで調べてきたばかりの受け売りです。
ですから、とりあえずSPF材を使えば問題は全て解決です。なんせ安いですから。


 木材加工

木材加工と書きましたが、要するに『切断』です。
これは自宅に電動ジグソーが有り、かつ直線に切る自信が有る方は読み飛ばして下さい。
どちらも無い無い尽くしの方は、素直に木材を購入した店で『私は負け犬ですので切断加工して下さい』と頼みましょう。
どの店も加工料金は1カット20円〜50円程です。
良心的な店は同じ長さの板を何枚も切る時に、板を重ねて1度に切断してくれます。
どうしても自分で切りたい方は『ソーガイド』を買いましょう。
手引きノコでプロ並みの切断が出来ます。だいたい3000円以内です。
最近は安価な電動ジグソーも揃ってますので、完成後のケージを改良したい方は思い切って買うのも良い選択です。


 準備する材料
 

そろそろ長い前置きに飽きてきた頃ですね。
本当は上記以外にも『自作の心得』や『木材と友達になろう』等の解説をしようかと思いましたが、嫌われるのでやめます。
この先は写真を用意出来た物は写真付きで説明します。


SPF材●1×4:1820mm長:3本

SPF材の1×4とは『4本』という意味ではありません
良く間違われる方がいますが、1×4という規格の事です。
読み方はワンバイフォーと読み、89mm幅×19mm厚の規格です
見付からない方は、店員さんに『ワンバイフォーはどこ?』と聞いて下さい。

SPF材●1×6mm×1820mm長:4本

同じくワンバイシックスと読み140mm幅×19mm厚の規格です。

SPF角材●38mm×19mm×1820mm角材:1本

ケージの表にきます
SPF材以外でも良いですが、同じ木材の方が見栄えが良いです。

O.S.B材●1800mm×900mm×11mm厚:1枚

O.S.B材とは、細かく削った木材を接着して形成した物です。
形成時の木材にもよりますが、収縮が少なく高温多湿な環境にも強いです。
接着材によるホルムアルデヒド放出量はJAS基準値の1/20〜1/50以下です。

ガラス●330mm×236mm×3mm厚:2枚

アクリル板でも可能ですが、傷がつきやすいので出来ればガラス推奨
←デジカメで撮影するとガラスが上手く写らないので手垢をわざと着けました。

ガラスレール●上下各1本

ガラスの引戸用レールです。アルミ製よりプラ製の方が便利です。
レール幅は片側3mm、上下でレールの深さが違います。気をつけて下さい。

ネジ●3.5mm径×長さ32mm:適当量

コーススレッドという種類のネジがオススメです。
150本入りの徳用パック等で足ります。

以上の材料を購入した金額(東京・世田谷区のDIY店)

SPF材●1×4:1820mm長:3本       198円×3= 594円
SPF材●1×6:1820mm長:4本       398円×4=1592円
SPF角材●38mm×19mm×1820mm角材:1本   120円×1= 240円
O.S.B材●1800mm×900mm×11mm厚:1枚   450円×1= 450円
ガラス●330mm×236mm×3mm厚:2枚    1000円×2=2000円
ガラスレール●上下各1本         120円×2= 240円
ネジ●3.5mm径×長さ32mm:適当量      250円×1= 250円
                       計  5366円


 priceless

これ以外にも板のカット代等が掛かりますが、概ね6000円でお釣りがきます。
レプロ1945と比べますと横幅が8cm足りませんが、ほぼ同等のサイズに仕上がります。
『高さも足んねーじゃん バカ!』と思われるかもしれませんが、製作手順の最後に解決策を書きます。
どうでしょうか?なんだか自分にも作れる気がして来ませんか?
難しい工程は『正確なサイズにカット』だけです。
これをDIY店にお願いすれば、後は板と板をネジで締めるだけで完成。
ネジ締めする腕力に自信が無い方でも、ドンキーで充電式ドリルを買えば鼻歌まじりで出来ちゃいます。
なによりも完成後の満足感はお金じゃ買えない価値があります。

次のページからは、いよいよお待ちかねの組み立て作業です。
心の準備は整いましたか?
トイレは今のうち行っておきましょう!
ハイそこ!おしゃべりしない!
夕飯の買い物がまだの方は先に済ませて下さいね。

では行きましょう!『サクサク組み立て編』へ!




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