フトアゴヒゲトカゲ
   

学名 Pogona vitticept
オーストラリアの中東部に生息する中型のトカゲ

・・・詳しい解説や飼育方法は他の方に任せます
各自で検索して下さい



ここからは私の飼育している個体での感想です。
全てのフトアゴが同じ性質とは限りませんので、鵜呑みにしないで下さい。

ペット・トカゲのナンバー1です。
いまさら説明なんて要りませんね。
現在多くのカラーバリエーションが存在しますが、一部の店舗や個人が勝手につけた名前(商品名)が存在します。
それは悪い事では無いですが(むしろ活気があって良い面もあります)、正直『?』な名前が多くて、私自身勉強不足です。
店舗で購入するときは個体のネームバリューに左右される事なく、健康で元気な個体を導入しましょう。
また最近は通信販売での流通が盛んですが、近くにショップが無い方はともかく、出来たら直接個体を見てから決めましょう。
写真では伝わらない微妙な直感は、意外と馬鹿に出来ないと思います。
実際に店舗でのキープ個体に接する事で、それまでの飼育環境や癖のようなものもがダイレクトに入手出来ます。
以上、私のような初心者には精一杯の知識(基本ですが)を綴ってみました。
この先は我が家のフトアゴ導入記です。
面白い話ではないので読み飛ばして下さって結構です。むしろ読まないほうが良いかもです・・・。


フトアゴ導入記

我が家にフトアゴが来たのは忘れもしない・・・心地よい初夏の夜でした。

上では『実際に見て購入〜』などと書きましたが、私も最初はオークションでの導入でした

近所に爬虫類ショップもありますが、今考えても状態が良いとは言えない個体だったのです。

当時は他のショップなど知らなかったので、この店に行くたびに導入しようかやめようか悩んでいました。

店主は良い方で、詳しい飼い方を分かりやすく説明してくれましたが、店頭キープ中に産卵した個体だったので激痩せでした。

そこで次の入荷を待ちながら、先に自作ケージを作ったり、ネットで情報を仕入れたりの日々でした。

しばらくはそれで我慢出来たのですが、受け入れ態勢が整った状態で個体の入荷待ちは辛い毎日です。

そこで私はオークションでの入手を決意したのです。

時期的にフトアゴの出品が少なく、出ても入札が殺到するため、値段も光の速さで上昇していました。

そんな時に、ある出品者様が「直接自宅に来てもらう取引のみ」の条件でフトアゴ・ヤング♂個体を出品されました。

運命の歯車が動き出した瞬間でした。

出品者は私と同じ関東に住む方で、ライバル達は「なんとか発送してもらえないか」と質問していましたが、

その方は頑なに直接取引にこだわっていました。

案の定、入札数は伸びず、当時の平均落札価格からも破格の値段でフトアゴを落札出来たのです。

喜び勇んで相手とコンタクトを取り、内気で無口な私はメールだけのやりとりでお宅に伺う日取りを決めました。

当日は朝から期待と緊張で脳から変な汁が分泌されるほどテンションも上昇です。

夕方になり、明らかに早すぎる時間なのに我慢出来ず出発しました。

早すぎる出発なので、当然早過ぎの到着です。

近所のコンビニで時間を調節し、ついに時間がきてドキドキしながらコンタクトを取りました。

ここにきてもまだ携帯メールからです。小心者過ぎて呆れますね。

すかさず「どこまで来られましたか?」の返事に秒速で「住所からすると近所のコンビニ○○です!」と返信。

「では迎えにいきますね」と返事が着ました。

そこで私は気がつきました。車で来ていたのを説明していなかったのです。

ここでついに決断しました。『電話するしかない!』と。

コール2回目で『フトアゴ落札者の蔵さんですか?』と元気な声が返ってきました。

極度の緊張のため、安田大サーカスのクロちゃん風なカウンターボイスの私は

「ハヒ、蔵は私ですが」と自分から掛けた電話なのに意味不明の対応です。

車は家の前に停められるので待っているように言われ、挙動不審な状態で待つ事3分。

その間、全然違う人に「あの人かなぁ」と笑顔を振りまき、気味悪がられながらも、現れた出品者の方は優しそうな人でした。

すぐに部屋へ上がりましたが、初めての爬虫類飼育者個人宅は言葉に詰まる程の光景でした。

もう、私なんかのLvでは太刀打ち出来ない個体数だったのです。

壁という壁はケージで囲まれ、それがセンスよく陳列しているのです。

間接照明で照らされた部屋の個体は、どれもイキイキと見えました。

時間を忘れてケージからケージへ、行きつ戻りつしながら夢中で見て回ります。

当時ソメワケ・オンリーの飼育だった私は元より、行きつけのショップより遥かに多い個体数です。

そんな私に付き合って、一つずつ丁寧に解説までしてくれて、まさに夢の時間です。

あらかたの個体を見たところでソファーに勧められ、興奮状態のまま恍惚とした私は放心状態です。

「それでフトアゴの件なんですが・・・」と言い出しにくそうに出品者様が切り出してきました。

不安になりながらも『さては他の個体とケンカして、傷でもついたのかなぁ」と想像しました。

「実は蔵さんに謝らなければいけないんです」と言われました。

思いつくままに「ひょっとして指トビですか?」「じゃあ尾切れ?」と聞きましたが『そうじゃないんですが・・・』と言いにくそう。

ついに決意したのか、「蔵さんはフトアゴを他にも飼っていますか?」と聞かれました。

初めてのフトアゴだと正直に言うと「ではヤングサイズを選んだのは深い意味があるのですか?」と聞かれました。

「特に意味は無いですが、きれいな個体だったし、ふっくらして健康そうだったから」と説明すると・・・。

「蔵さんが急がないのであれば、もうすぐハッチするフトアゴがいるので、それを差し上げる」と言うのです。

しかも欲しければ2匹でも3匹でもいいと・・・。

今だから言いますが、正直揺れ動きました。

しかし、そこまで言われると逆に落札したフトアゴが気になってきます。

「ひょっとして☆になっちゃったんですか?」と聞くと「先に個体を見せましょう」と落札したフトアゴを出してきてくれました。

少し出品時の写真より痩せてはいるものの、特にケガしているわけでもなく、愛くるしい仕草で首を傾けて私の様子を伺っています。

手のひらに乗せると、ほんのり暖かい腹が妙に心地よく、もう完全にやられました。

「問題無いじゃないですか、可愛くて気に入りましたよ!」と言うと、出品者様が「でも蔵さんにはオススメ出来ません」と・・・。

理由が分からぬまま不安に苛まれていると、ボソっと出品者様がつぶやきました。

「実はこのフトアゴ・・・・」



第二部


「実は・・・何ですか!?」不安のピークに達している私は白目を向く寸前です。

「オークションに出品した時は、友人とも確認して、間違いなく雄のフトアゴだったんです・・・それが・・・」

いくら勘の悪い私にも、この時点である程度予測できました。

「ひょ、ひょっとして・・・雌だったとか・・・?」出品者の不安気な顔に拍子抜けした私は聞いてみました。

「ごめんなさい!まさか雌だと思わなかったので、嘘をついた形になってしまいました!」と、反省しまくりです。

私は雄にこだわっていたワケでは無いので「全然OKですよ!ゆくゆくは繁殖のために雌も探す予定でしたから」と笑顔で答えました。

これで不安は払拭されたと思った私は、すでに手のひらで寝てしまったフトアゴをニヤニヤ見つめていました。

「蔵さんは・・・あのぉ・・・掛け合わせる血統とかも・・・そのぉ・・・決めているんですか?」なぜか不安気な顔のままの出品者様が聞いてきました。

「いえいえ、まだ飼ってもいませんからねぇ。これからじっくり大きく育てて、繁殖は夢のまた夢ですよぉ」スヤスヤ眠るフトアゴを片手に御満悦の私。

「そうですかぁ・・・繁殖はイイですよね、なんせ生まれたての子供は手放しで可愛いですからね」と出品者様。

「フトアゴの繁殖ってネットでは勉強しましたが、実際どうなんですか?難しいですか?」と聞くと

「クーリングする方も居ますが、しなくても個体によっては問題なく交尾→産卵までいきますよ」と教えていただき、更に夢は膨らみます。

「じゃあ早く大きくして子供の姿を見たいもんです」と野望と鼻の穴は膨らむ一方です。

「蔵さん、本当にごめんなさい!」またしても出品者様は謝るので「そんな気にしないで下さいよ、雄でも雌でもこうして寝てる姿は健康そのもですから」

手のひらで眠る小さなフトアゴのお腹のリズムに合わせて、私は自分の鼻の穴を膨らませて満面の笑みで答えました。

「それが・・・実はもう一つ問題がありまして・・・」出品者様の話しを、私は片手にすっぽり収まるフトアゴを見ながら聞きました。

「このフトアゴ、今朝卵を産んだんです」

私は一瞬意味が理解出来ず『???』と目が点になりました。

健康で大きなフトアゴ雌なら、交尾→産卵→ヽ(゚∀゚)ノ ウヒョー! も分かりますが、どう見ても手のひらに眠るフトアゴは成体になっていません。

「えっ?このフトアゴがですか?だってまだ子供では・・・?」と聞くと

「そうなんです本当に申し訳ない!お怒りはもっともです!返す言葉がありません」とうなだれています。

怒りよりも困惑が先に立ち、私自身どうしてよいか分からず出品者の説明を無言で促しました。

「言い訳になりますが、聞いて下さいますか?」と、出品者様はポツポツと語り始めました。

出品者様(以下A氏←アルファベットは適当です)は、私との約束の時間ギリギリまで仕事から帰宅出来ずにいました。

普段出張が多いA氏は友人の爬虫類仲間にフトアゴやその他の大食い爬虫類達を預ける機会が多いそうです。

出張が長引く時は、その友人に家の鍵を預けて、たまに餌をあげてもらう事もあるとか。

今回も友人宅へ預けていた出品フトアゴを、約束の時間ギリギリで引き取りに行ったそうです。

そこで初めてA氏は衝撃の『産卵』を知り、その時は既に約束の時間30分前を切っていたそうです。

ちなみにその頃私は何も知らずにコンビニで、大人の週刊誌を立ち読みして『近頃の女子高生は・・・」と鼻息を荒くしていました。

で、A氏と友人は「もう蔵さんはウチに向かっているはず・・・」と四面楚歌状態で悩みながら、正直に打ち明けるしかないと決意したそうです。

その頃私は、まだ大人の週刊誌を観ながら「近頃の女子高生は・・・」とノスタルジックな時間を過ごしていました。

そもそも出品フトアゴが妊娠した原因は、完全な『雄個体』と勘違いした時点で運命付けられていたのかもしれません。

さかのぼる事数ヶ月前、例によって友人宅に預けられていた出品フトアゴが、積み重ねられた単独ケージから脱走したのです。

発見した時は一段下の『ハイポパステルヘテロ雄』のフトアゴ成体ケージで仲良く寄り添っていたそうです。

友人さんは『雄同士なのにサイズが違うから意外と平気なのかも』と気にも留めずに元の単独ケージに戻したそうです。

ハイ、これが全ての始まりでした。

その後、目を見張る食欲で出品フトアゴは大量の餌を食べ、A氏のプロ並み飼育技術でピンクやガットしたイエコをガンガン食べさせたそうです。

そんなフトアゴの写真を見て、私は落札したワケです。

このフトアゴが成体サイズなら問題ありません。しかし、ハッチ5ヶ月の個体です。

尻尾を除くと私の手のひらに乗るサイズです。

そのフトアゴが自分の命の危険をかえりみず産卵という冒険を犯したのが数時間前です。

当然ですが、体に無理が生じて衰弱する可能性は陽を見るより明らかです。

そして聡明な皆さんは既に気付いているかと思いますが、フトアゴには精子を貯める生体機能があります。

早ければ20日前後で次の産卵がきます。

私の尊敬する某KEN先生や、某龍鱗さんならまだしも、フトアゴを飼うのが初めて(正確にはこの時まだ飼ってもいない)の私には・・・。

免許取立てでF-1に参戦するようなモノです。

それを心配したA氏が、先ほどから何度も私にフトアゴ飼育の心構えを尋ねてきた理由でした。

全てを聞いた私自身に、尻込みするどころか心の奥底で熱い何かが芽生えました。

以前にも採集した東京サンショウウオを飼うために悪友に笑われながら専用ガラス張り冷蔵庫を買い、餌付けした思い出がムクムクと蘇ります。

何よりも全てを正直に話して下さり、普通なら『今ならナント、持ち腹の一級品!』と偽りそうな個体を、心配して飼育を止める正直者のA氏が味方です。

AB型で天秤座という変わり者な私の、逆境や窮地で力を発揮する変態性質のDNAが騒ぎ出したのです。

『上等だよ!俺様のインド哲学よりもマリアナ海溝よりも深い愛情で、全てを受け入れてやるぜぃ!』と心に誓い、A氏に笑顔で答えました。

「大丈夫です!根拠は無いですが大丈夫です!死んでも死なせません」相変わらず意味不明ですが熱意を伝えました。

A氏は困った事や分からない事は何時でもいいから気にせず連絡をくれと念押ししてきました。

それでも不安げなA氏は「蔵さんにとって、初めてのフトアゴを☆にさせるのだけは避けたい」「それが原因でフトアゴを嫌いにはなって欲しくない」と、

何度も何度も訴えてきます。

この時点で私はA氏を『爬虫類師匠』に決めました。

心から謝り、落札代金を辞退して、そのうえハッチしたフトアゴを何匹でもあげる・・・私にはとても言えません。

帰りの車内では用意してきたColemonの大型クーラーBOXにダンボールでカバーした使い捨てカイロを装備して、固い決意を胸に自宅へ向かいました。

そんな師匠を味方に付けて、私の波乱万丈なフトアゴ同居生活がスタートしたのです。

ここで導入記を終わらせる予定でしたが、極々少数の方が続きを希望されましたので、もう少しだけ追記します。

なんせ馬車馬で変態DNAですから・・・。


フトアゴ同居編


そんなこんなで私のフトアゴ中心の生活が始まりました。

滑り出し好調な予感は翌日朝の『産み残し産卵』で、卵がコロリと転がっているケージを見て吹っ飛びました。

こうなると、それまでのライフスタイルは捨て去り、何事もフトアゴが中心の生活にチェンジです。

同時にこの時、爬虫類としては初めて、フトアゴに名前をつけました。名前は「砂肝(すなぎも)」です。理由は・・・私が焼き鳥の砂肝が好きだからです。

砂肝の体力回復を一番に考え、この日から毎日体重を量り記録し始めました。

ちなみに我が家に砂肝が来たのは5月14日です。冒頭で「忘れもしない初夏の〜」と言い切ったくせに、今更記録を見たら間違っていました。

人間、間違いを素直に認めるのは大切な事です。特に大人の世界ではシガラミという重荷を背負い生きていくわけですから、自分の発言に(略

初体重測定は99gでした。ハッチ5ヶ月で産卵後とはいえ、正直ヤセていて繊細なガラス細工のようです。まるで私の心と同じです。

そして、早ければ1ヶ月と置かずに次のクラッチ(産卵)がきます。

あいにく職場から自宅まで自転車で通っていますので、この日から昼休みは自宅へ一時帰宅する事に決めました。

昼休みの餌の前に毎回体重測定。その作業のあとで餌タイム。

朝と昼、決めた時間にイエコLサイズを各15匹ずつ、野菜は食べても食べなくても10センチ四方前後の葉物を同じく2回与えました。

食欲はすさまじく、ダストしたイエコを投入するたびに飛びついて食べています。

温度管理は気温30度と高めをキープして、スポット直下は35度。夜間も28度をキープしていました。

温浴は3日に1回、35度ジャストで10分間です。

夕方も帰宅したら自分の食事より先に砂肝の夜食(?)にイエコorハニーワームを数匹投入。

ちなみにこのハニーワームが脱走して惨劇が起こるのですが、それはまた別の機会で書きます。

この過程を毎日繰り返し、約1ヶ月後の6月11日。

体重264gです。

もう1度言います。体重は264gです。

単純計算でも2.5倍以上の体重増加です。

そんな事が在り得るのかと聞かれても困りますが、真実です。

ウンチョス(パクリ・とーりゅー氏)は毎日しているので便秘ではありません。

師匠のA氏にも200gを超すようにメールで指示されていたので、軽々クリアしました。

もう、産卵だろうが分身だろうが何でも来い!とばかりに観察と体調管理に全ての情熱を注ぎました。

余談ですが、この時期私の体重は激減しました。その後数ヶ月でリバウンドした事は別の機会で・・・書きません。

てっきり2クラッチ目がくるとばかり思っていたのに、一向にその気配は無い・・・。

ならこの腹はナンだ?とばかりに居酒屋の置物タヌキ風フトアゴに『変化の術』を使う砂肝を、ただただ見つめる日々です。

師匠に連絡をすると「それは良かった。不幸中の幸いですね」と安堵の意見を洩らしましたが、私の心情は複雑です。

まぁ確かに個体の事を考えれば、産卵するのは早すぎるワケですから、そりゃあなた『産卵なし』がイイに決まってますよ。

でもですね、私の気持ちは産卵に向かっていたワケです。

不安と期待で押しつぶされそうな日々は、幻として終わるワケです。

だからって、結果も出してないのに、頑張っただけの自分なんて褒めちゃダメなんです!

・・・で、決めました。

どうせ産まないなら、この際『巨大フトアゴ育成計画』発動です。

普通に成長していたら、ハッチ6ヶ月で264gはまだまだ軽いです。・・・よね?

それならばココで遅れを取り戻し、更に貯金を稼ぐ戦法です。

当時ネットで調べたら『産卵を経験したフトアゴは成長が遅れるか止まる』とありましたが、インド哲学やマリアナ海溝を前にそんな戯言は無視です。

しかも嬉しい事に『自分のダイエットは更に加速』というオマケが延長されます(コッチが決断の要だった事はナイショです)

ここから強制二人三脚は再開されました。

毎回の食事に『ピンクマウス1匹』が加わり、砂肝は早送り再生のように大きくなっていきました。

そんな日々が続いた約1ヶ月後の7月13日。

体重測定の結果・・・350g

しつこいですがもう一度、体重は350gです。

皆さん信じられますか?うちに来た約2ヶ月前は99gでした。

それが350gです。単純計算する必要もない3.5倍です。もう免許皆伝ですよね? 自分で自分を褒めてもバチ当たらないですよね?

しかし、この日を境に『うかれポンチ』な私の『巨大フトアゴ育成計画』は頓挫します。

理由は私の体調不良です。職場まで片道20分の自転車漕ぎを、昼の一時帰宅のために毎日2往復で計80分。夜は仲間とネトゲーで徹夜。

そりゃぁ当然、無理も生じますね。 まるで私の体重を吸い取るように肥えていく砂肝。

師匠のA氏も許してくれると信じて、私の巨大フトアゴ育成計画に終止符を打ちました。

あっ、巨大化計画が終わっただけで、飼育は続いていますよ。

この文章を打っている今も、私の膝の上でスヤスヤと砂肝は眠っています。



あとがき



冒頭にも書きましたが、私が皆さんへ『導入記』を通して本当に伝えたかった事は『相談出来る飼育者のつながり』です。

通販を否定する気はありませんが、やはり直接的なやりとりは、通販では難しいかと思います。。

最近は通販での導入でも、電話やメールの相談が可能ですが、普段の人間性を知らずに真意に皆さんの悩みを共有してくれると限りません。

しかし、それでは人が集まる環境に住む一部の飼育者限定の特権となってしまい、都市部ではない場所に住む爬虫類飼育者はどうすればよいか・・・。

それを補うのは先人達の作り上げた個人webサイトやsns、そこから広がるイベント開催時の集いで十分カバー出来ます。

浅い考えでは『ネットトのつながりなんて、通販のサポートと変わらない』と思いがちですが、それは違います。

例え同じ趣味を持つ人でも、何度も掲示板でやり取りをした人と、その場限りで居合わせたショップの客とは関係の密度が違うのです。

やはり何度もやり取りをした人は、個体の飼育状況や普段の接し方一つでも、日々情報は蓄積されますので、手に取るように分かります。

そもそも、そのような仲間はイキナリ「売ってくれ!」「教えてくれ!」と連呼するような事はしません。よね?・・・たぶん。

ちゃんと状況判断して、空気を読み、冗談を交えながらも必要な時は真面目にコメント出来ます。

私は譲るにしても譲られるにしても、そんな仲間を増やすチャンスをくれた砂肝に心から感謝しています。

皆さんも、せっかくの機会ですから、思い切ってBBSに「初めまして!」と書き込んでみませんか?

きっと陽気な仲間達が「(=゚ω゚)ノ ぃょぅ」と気軽に返事をしてくれると思いますよ。

そろそろ東の空が明るくなりそうな時間帯になってきたので、ここらで「フトアゴ導入記」を〆たいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



                                               2006年2月16日早朝   



追伸、せっかく綺麗にまとめたのに、さっきから変な蛾がブンブン飛んでます。その正体は・・・って、つづくのか?この話し。


<追記>
現在、法律により爬虫類の通信販売は基本的に禁止されております。
上記文章は当時の法律に則った合法かつ通常の入手方法で導入した内容です。
現在では行われていない生体オークション等、時代背景も含めてくれぐれも誤解なされないよう宜しくお願い致します。




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