いよいよきました。
今回のメイン企画『インスパイア孵卵器』です。
あの有名な孵卵器(新型)を情け容赦なくインスパイアします。
しかも目標予算は5000円以内です。
実にあの有名な孵卵器(新型)の1/8以下の予算です。
正直言って難易度は中の上です。
工作自体は意外と簡単ですが、パーツを入手するのに苦戦必至ですね。
まぁ、このサイトは『垂れ流しサイト』ですので、各自が気合で探して下さい。
前置きはここらで終わらせて、早速行きましょう!インスパイア孵卵器製作開始〜!
【準備するもの】 ・発泡スチロールの箱(今回は50cm×40cm) ・シリコンゴムヒーター (×2m) ・アルミ棒(直径5mm×1m) ・塩ビ板(20cm×30cm) ・セットフック ・バイメタルサーモ ・100均・延長コード(長さは適当) ・100V用ダイオード ・汎用ボリュームつまみ |
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シリコンゴムヒーターです。 素材はゴムで覆われているので、水分や曲げに強い100V25Wです。 延ばすと1本の線ですが、両端はリード線になっています。 簡単に書くと、Uの字にして両端を部屋の壁にあるコンセントに挿すと発熱します。 2mで1500円の破格値! |
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バイメタルサーモです。 2つ見えているネジにリード線を固定すると、温度変化でスイッチON・OFFの機能をします。 スクリュー部分で設定温度を変更できます。 この商品は16℃〜48℃まで設定可能で1000円です。 |
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まず発泡の蓋に観察窓をつけます。 塩ビ板より全体的に2mm小さい内径で蓋を切り抜きましょう。 これは接着剤を使わずに発泡の弾力で塩ビ板を固定するためです。 |
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切り抜いた穴に塩ビ板をはめ込むと窓が完成です。 塩ビ板の表面保護紙は傷防止のため、作業後半まで剥がさないほうが良いです。 |
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次にフックの取り付けです。 フックでヒーター部分を蓋に吊るします。 この商品はホームセンターで偶然見つけた商品ですので、同じものじゃなくてもOKです。 10本で105円でした。 【2014年8月8日追記】 フックボルト、フックセット等の商品名だそうです。 情報提供 なおさん |
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蓋の裏側、コーナー部分に4つ取り付けます。 | |
取り付けた写真です。 下で作るヒーター部分より5mm〜1cmほど小さい内角で4角形を作ります。 |
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次にアルミ棒を左図のように曲げ、シリコンゴムヒーターを巻きつけます。 棒の角度やヒーターの巻き幅などは、自作ですので適当でOKです。 アルミ棒の目的は、ヒーターがゴム素材で柔らかいため固定しずらいのと、インスパイアだからです。 なので厳密な角度など関係ないです。 |
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100均の延長コードを切断します。 ハサミでもペンチで構いませんので受け口側をバッサリ切断して下さい。 |
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切断した延長コードを発泡の蓋に挿します。 | |
『延長コード』『サーモ』『ヒーター』を接続します。 接続方法は温室内循環ファンで使ったアイテムでOKです。 左図はクリックで拡大します。 |
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四隅のフックを内側に向けてヒーター部分を仮固定。 で、フックを外側に向ければ固定完了。 この時、フック4つを結んだ内径がヒーターより小さいことで、ヒーターに押されたフックが外に向きます。 必然的にヒーターは蓋から離れて行く力が働きますね。 |
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塩ビ板にサーモを固定すれば8割完成です。 あとはヒーターが加熱する通電中に、パイロットランプが点くようダイオードを取り付けます。 |
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パイロットランプを取り付けました。 配線が多少複雑になりますが、画像をクリックして確認して下さい。 |
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ダイオードの取り付け箇所は好きな場所で構いません。 本当は無くても大丈夫ですが、温度を調節するときに苦戦するので、出来れば取り付けて下さい。 今回はインスパイアした結果、観察窓に取り付けました。 |
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最後にサーモのスクリューに調節用の汎用ボリュームを取り付けます。 これは無くても構いませんが、私の美的感覚が許さないので付けてみました。 写真は通電していないのでランプは消灯しています。 |
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温度が下がるとサーモのスイッチが自動でONになり、ヒーターに通電してランプが点灯します。 | |
完成写真です。 どうですか?インスパイアできてますか? 難しそうですが、作ってみれば案外簡単です。 設定温度の精度ですが、28℃では±0.6℃で安定しています。 ちなみに検証時は蓋を開け閉めしたので、一度も開けない場合±0.3℃で安定していました。 これが蔵出しクオリティーです。 |
サクサクっと解説しましたが、実際は夢中で作るので写真を撮り忘れたりしています。
なので肝心な写真が無く、あとで解体して撮り直したりと、皆さんの想像以上に手が込んでいます。
ここまで作りこめば、完成時は脳内に変な汁が分泌され、多幸感で感動の涙にむせび泣きます。
アナタも挑戦してみませんか?
電気関係は完全素人の私でも完成できたので、根気と勇気と少しの知恵で、必ずや自作インスパイア孵卵器は輝きますよ!
【Lv3での製作費用】
・シリコンゴムヒーター 1500円
・アルミ棒(直径5mm×1m) 200円
・塩ビ板(20cm×30cm) 390円
・セットフック 105円
・バイメタルサーモ 1000円
・100均・延長コード(長さは適当) 100円
・100V用ダイオード 136円
・汎用ボリュームつまみ 231円
合計 3662円
素晴らしいですね!
3662円ですよ奥さん!
ボリュームつまみやダイオードを使わなければ、もっと安くあがります。
今回はインスパイアですので、完成時の出来栄えに重点を置きましたが、塩ビ板を使わない方法等もあります。
他にも9枚目の写真のヒーターに、10枚目の延長コードを直結して、熱帯魚用の電子サーモで温度管理するお手軽法もあります。
この場合、サーモとダイオードとボリュームつまみが不要ですので2526円で完成です!
もうね、『いつでも来い!P○E法!』ですよコレ。
Lv3のメリット
・外から内部の観察ができる
・温度設定が簡単確実
・想像以上に安く作れる
・自作満足度100%
Lv3のデメリット
・パーツの入手に苦戦
・電気の配線が多い
・製作に時間が掛かる(器用なら問題なし)
作るのも作らないのもアナタの自由です。
しかし、自作なら好きなサイズで好きな形が作れます。
卵100個用孵卵器でも薄型コンパクトサイズでも自由自在です。
また、完成してからの追加機能も自作なら怖くありません。
なぜなら発泡スチロールの箱なんて、いくらでも無料で手に入りますから。
どんどん失敗して、どんどん改良すればいいのです。
さあアナタも勇気を出して!
作りましょう孵卵器!やりましょうインスパイア!
蔵出しに終わりはありません。
次回はインスパイアを越えた、新たな挑戦が始まります。
自作が既製品を超越するサマをとくと御覧にいれましょう!
合言葉は『羽ばたけ!ダンゴムシ!』です。
では、いざ行かん、無限の彼方へ!Lv4に続く・・・